糖尿病
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委員会報告
遠心処理後に測定するHbA1c測定法での採血管の取扱い(EDTA入り採血管の推奨)について
日本糖尿病学会糖尿病関連検査の標準化に関する委員会桑 克彦岡橋 美貴子佐藤 麻子難波 光義前田 士郎村上 正巳目黒 周西尾 善彦
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キーワード: HbA1c, 臨床検査
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2021 年 64 巻 5 号 p. 336-339

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抄録

HbA1cの測定を外部の検査機関に委託した場合,測定値が低値になることがある.その理由として,全血の検体を冷蔵で搬送,保存した場合に,老化した赤血球ほど溶血しやすいことが挙げられる.全血の検体を長時間にわたって冷蔵保存した後に採血管を遠心し,その赤血球層を用いてHbA1cを測定する方法(HPLC法の一部,免疫法の一部および酵素法の一部)では,溶血の影響を受けにくいEDTA採血管を使用することが推奨され,血糖検査用のNaF入り採血管の使用は望ましくない.

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© 2021 一般社団法人 日本糖尿病学会
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