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ポジトロン核医学利用専門委員会が成熟技術として認定した放射性薬剤の臨床使用の指針(2009年改定)
社団法人 日本アイソトープ協会 医学・ポジトロン核医学利用専門委員会
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ジャーナル オープンアクセス

2009 年 58 巻 6 号 p. 443-454

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抄録

近年のPETの臨床の進歩と普及に伴い,日本アイソトープ協会の“サイクロトロン核医学利用専門委員会が成熟薬剤技術として認定した放射性薬剤の基準と臨床使用の指針”を見直す必要が生じ,分科会においてその作業がなされた。この改定版は臨床の指針を再検討したものである。従来の版と同様に成熟薬剤ごとの臨床使用の目的・測定原理・投与方法・被ばく線量に関して記述している。
この改定版では従来の12の成熟薬剤(2-デオキシ-2-フルオロ-D-グルコース(18F)注射液,酸素ガス(15O),一酸化炭素ガス(15O),二酸化炭素ガス(15O),一酸化炭素ガス(11C),窒素ガス(13N),アンモニア(13N)注射液,水(15O)注射液,L-メチオニン(11C)注射液,酢酸(11C)注射液,N-メチルスピペロン(11C)注射液,コリン注射液(11C))に新たにフッ化ナトリウム(18F)注射液,ラクロプライド(11C)注射液,フルマゼニル(11C)注射液の3つの薬剤を成熟薬剤として認定し,その臨床使用の指針を追加した。
各施設において委員会を設け,放射性薬剤の臨床使用を責任を持って遂行する体制を整備しなくてはならない。

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