この「東邦大学・医中誌 診療ガイドライン情報データベース」サイトは、東邦大学医学メディアセンター(以下、東邦大学)と特定非営利活動法人 医学中央雑誌刊行会(以下、医中誌)が共同で主宰するデータベースサイトです。医中誌が、東邦大学の協力のもと、運営しております。
現在、世界各国のさまざまな機関から診療ガイドラインが公表されておりますが、本データベースでは、主に日本の学会などの機関で作成された診療ガイドライン、および日本の学会などの機関で翻訳された診療ガイドラインの情報について調べることができます。
原則として、毎月1日(1日が休業日の場合は翌営業日)に更新されます。
本データベースでは、東邦大学および医中誌がそれぞれ以下の基準で収集した診療ガイドライン情報を併せて収録しています。
東邦大学と医中誌は、日本の医学・医療における情報サービスの発展に資することを目的に、従来、それぞれが個別に作成・提供していた診療ガイドライン情報データベースを一本化し、「東邦大学・医中誌 診療ガイドライン情報データベース」として一般に無料公開する業務連携基本合意書を2014年3月20日に締結いたしました。
診療ガイドライン(clinical practice guideline)は、「診療上の重要度の高い医療行為について,エビデンスのシステマティックレビューとその総体評価,益と害のバランスなどを考量して,患者と医療者の意思決定を支援するために最適と考えられる推奨を提示する文書」です。(Minds 診療ガイドラインの定義:Minds 診療ガイドライン作成の手引き2014(監修:福井次矢,山口直人,編集:森實敏夫,吉田雅博,小島原典子.医学書院,2014.(ISBN:9784260019576))より)
ガイドラインはそれ自体古くから存在していますが、現在主流となっているのは、「エビデンスに基づいたガイドライン」です。数十人から数万人単位の患者を対象に、特定の薬を飲んだ人と飲まない人で比較し、薬効を確認するなどの臨床試験(特にランダム化比較試験)の結果などから得られるエビデンスを吟味・評価し、その結果に基づいてどんな治療をすべきか、すべきでないかなどを勧告するこのガイドラインの作成方法は、過去のガイドラインの多くが著名な専門家の意見交換や経験によって作成されていたのに比べ、信頼性が高いと言われています。また、専門医、一般医向けに加え、患者向けのガイドラインも作成する学会が出てきていることが、大きな特徴です。
一般向け診療ガイドラインとは、“病気や治療法について知りたい時の手助けになるように、医学的な情報や専門医の助言をまとめた文書です。一般の方向けに作成されていますので、やさしい言葉、図や絵を使って説明しています”(Minds)
診療ガイドラインはあくまでも標準的な指針であり、すべての患者に画一的な診療を強制するものではありません。
東邦大学では、継続的に診療ガイドラインの積極的な受け入れを行っています。2001年3月からは、ホームページ上で診療ガイドライン情報のリストの公開を開始し、国内診療ガイドラインの情報源として広く利用されてきました。また下記の「診療ガイドライン情報ポータル」では、診療ガイドラインの評価ツールAGREEの詳細や、日本における診療ガイドライン作成のはじまり、診療ガイドラインと関連情報の提供を目的とする日本医療機能評価機構(Minds)へのリンクなど、診療ガイドラインについての総合的な情報を提供しております。
東邦大学診療ガイドライン情報ポータル
URL: http://www.mnc.toho-u.ac.jp/mc/er/info_guideline.php
医中誌では、2005年より、医中誌Webに収録される文献情報に「診療ガイドライン」タグを付与することとし、1999年作成分以降のデータにタグ付けを行いました。そして同年7月より、それらのタグ付けされたデータを医中誌Webから抽出し、ホームページ上での公開を開始しました。
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